昨年中は、大変お世話になりましてありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
2012年は、マネジメントの革新について取り組みたいと考えています。マネジメントは日本で「管理」と訳されています。例えば、店長は、店舗の管理者といわれています。部長や課長は管理者といわれています。経営の神様と言われるピーター・F・ドラッカーは、その著書の中でマネジメントの役割を
- 自らの組織に特有の使命を果たす
- 仕事を通して働く人を生かす
- 自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する
と説明しています。
ドラッカーのマネジメントの解釈は「管理」ではなく、「果たす、生かす、貢献する」です。私自身の解釈は、マネジメントを「管理」ではなく、「活用」と定義し、そのための手法をいくつか開発しました。店長を「管理者」ではなく、「活用者」と考えると、発想が変わってきます。店舗を管理するという風に考えると、店舗が汚れないように、陳腐化しないように管理することを言います。しかし、店舗を活用すると考えると、店舗を使って、顧客をより楽しませるためには、どのようなことをすればよいかという積極性が出てきます。人を管理すると考えると、残業時間の調整や勤務シフトをどのようにしようか考えます。しかし、活用と考えると、どうやって適材適所で人を活かそうかと考えるようになります。企業の経営資源である『人、商品、店舗、販促、顧客』といったものを活用するのが、店長や部長、課長の仕事ということができます。2012年は、各企業のマネジメントの革新に取り組みたいと考えています。
さて、2012年は私どもの関係している家電業界、流通業界にとりましても非常に厳しい一年になると考えています。このような年ほど、いろいろと積極的なセミナーや出版といった活動したいと考えています。厳しい年は、「基本に忠実に行動するとともに、新しい種をまく」という方針です。常に皆様のお役に立てます会社となるために今年も頑張りますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。
株式会社クロス
代表取締役 得平 司