【家電量販レポート】Vol.2 家電量販企業2016年3月度決算比較

各社、昨年度通期決算を発表

家電量販企業には売上規模が大きな9社があり、9社で国内の家電市場の約55%のシェアを持っていると見られています。下記表の通り、決算期は各社異なりますが、ここ数日で4社の昨年度通期決算が発表されたので、昨年度実績を比較してみたいと思います。ヨドバシカメラは非上場企業で決算は非公開のため除外します。

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売上高比較

まずは売上高から見ていきます。

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ヤマダ電機は昨年5月〜6月に不採算店を約60店舗大量閉店した影響が注目されましたが、売上高は微減に抑えました。売上規模は依然圧倒的です。

その他各社の売上はほぼ前期並です。ノジマが急激に売上を伸ばしているのは、2014年に買収した携帯電話販売会社のITXの売上が新たに計上されているためです。ノジマも既存事業はほぼ横ばいと見られます。

営業利益比較比較

続いて営業利益を見ていきます。

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全社が大きく利益を伸ばしており、売上よりも利益重視の経営へのシフトが明確になりました。特にヤマダ電機の営業利益額の大きさと大幅な伸長が一際目立ちます。

経常利益比較

経常利益も同じく全社が大きく伸長しました。

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各社増益の主な要因は?

売上は横ばいですが、利益は大幅に改善しています。これは一体何が原因なのでしょうか。各社の決算短信では、以下のように記載されています。

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まとめ

売上は横ばいですが、各社大幅な増益を達成していて、家電量販企業にとっては良い決算だったと言えるのではないでしょうか。引き続き分析を進め、8月に実施する家電量販セミナーでは、利益向上の要因を詳しく探っていきたいと思います。