はじめに
洗濯機は過去10年間、安定した需要があります。2011年に492万台といった大きな需要があり、2015年にいったん415万台にまでダウンしましたが、その後は堅調に回復を見せており2018年は約464万台となりました。金額でも2015年を除いて毎年2~11%の伸びがあります。その中でも2013年から3年間伸び悩んでいた乾燥機能の付いた洗濯乾燥機が復調の気配にあり、台数・金額ともに押し上げる要因となっています。洗濯乾燥機ではドラム式に注目が集まりますが、縦型も根強い人気があり、タイプ別の構成比に極端な変動がありません。まとめ洗いや大物の洗濯などが増えていることもあり、洗濯容量の大型化が進んでいます。
2026年1月から3月までの洗濯機出荷は、冷蔵庫と同様に台数は好調ながら金額との乖離が目立つ結果となりました。 1月は226万台・出荷金額230億円。2025年1月の210万台・263億円、2024年1月の217万台・275億円と比較すると台数は直近2年を上回っていますが、金額は2年連続で減少しています。台数が増えているにもかかわらず金額が縮小している点は冷蔵庫と共通の傾向です。 2月は311万台・出荷金額362億円と大幅に増加しました。2025年2月の251万台・308億円、2024年2月の294万台・363億円と比べても台数では直近2年で最高を記録しています。金額は2024年2月の363億円とほぼ同水準まで回復しており、新生活需要に向けた出荷の活況がうかがえます。 3月は363万台・出荷金額318億円と、台数は2024年3月の348万台、2025年3月の333万台をいずれも上回り、直近3年で最も高い水準です。しかし金額は2024年3月の384億円を大きく下回り、2025年3月の334億円にも届いていません。台数は過去最高水準であるにもかかわらず金額が伸びない構図が鮮明です。 1月から3月までを見ると、台数合計は約900万台と2024年同期の約859万台、2025年同期の約794万台を大幅に上回る好調ぶりですが、金額合計は約910億円にとどまり、2024年同期の約1,022億円を約110億円下回っています。洗濯機市場でも冷蔵庫と同様に「台数増・金額減」のトレンドが進行しており、ドラム式など高単価モデルへの誘導や、乾燥・洗浄性能の高付加価値訴求による単価回復が業界共通の課題と言えるでしょう。


