はじめに
乾電池やボタン電池は、家電量販店の売場で一年を通して動く定番の消耗品です。このページでは、経済産業省の生産動態統計から、使い切りの電池である一次電池の販売数量を追います。2025年の一次電池の販売数量は28億2,528万個で前年比106.3%、販売金額は1,201.87億円で105.3%でした。内訳はアルカリ乾電池が11億2,633万個、リチウム電池が9億3,227万個、ボタン電池などに使われる酸化銀電池が7億6,669万個です。
読むうえで押さえておきたいのは、この統計の販売が国内の工場から出荷された数量だという点です。輸出される分は含み、海外で作られて輸入される分は含みません。財務省の貿易統計では、2025年にアルカリ乾電池が11.6億個輸入されており、国内の工場から出荷された11.3億個を上回ります。反対に、酸化銀電池は6.9億個が輸出され、販売数量の約9割にあたります。リチウム電池も5.4億個と6割近くが輸出です。売場の品ぞろえと、この統計の動きは必ずしも一致しません。
長い目で見ると、一次電池の販売数量は1986年以降では2000年の51億7,700万個が最も多く、2025年はその約55%です。中身も入れ替わりました。1986年には一次電池の7割近くをマンガン電池が占めていましたが、1999年にアルカリ電池が上回り、2010年には1億5,900万個まで減っています。
このページでは、一次電池の販売数量、品目別の販売数量、アルカリ乾電池の平均単価、1986年からの種類別の長期推移の4つを追います。月別は2021年7月からです。前年比と平均単価は、販売数量と販売金額をもとに弊社で算出しています。前年比は電池工業会の公表と同じく当月と前年同月の単純な比較で、2026年6月分から酸化銀電池とリチウム電池の調査対象が見直されたため、2027年5月分までのこの2品目と一次電池計の前年比には、見直しの影響が含まれます。
