はじめに
エディオンは広島を拠点に中四国・九州で展開していたデオデオと、中部を拠点とするエイデンによって2002年に発足しました。その後、近畿を拠点にするミドリ電化や関東の石丸電気、北海道・北陸で展開しているサンキューが加わり、全国でチェーン展開しています。サンキューの店舗だけは100満ボルトの名称を継続していますが、それ以外はエディオンとしてストアブランドは統一しています。また、古くからフランチャイズ事業に取り組み、FC店舗数は全国で約750店強にも達しています。従来から会員カードを軸に顧客密着度を高め、店舗での展示演出や接客力が高く評価されており、近年はオール電化やリフォームなどのELS(エコ・リビングソーラー)事業も強化。簡単な小規模リフォームだけでなく大規模リフォーム・リノベーションまで拡大しようと進めています。ここ数年は、大阪・なんば、広島駅前、京都・四条河原町のように「都市型」店舗も出店していますが、基本は郊外型店舗と考えられています。ただし、2022年4月にニトリホールディングスと資本業務提携を結んだことで、出店や店づくりでもどのような変化があるのか、今後の動向に注目が集まっています。
エディオンの売上高は、7年間を通じて約7,100〜7,700億円のレンジで推移しており、7社の中では比較的安定した動きを見せています。2018年度は約7,186億円・104.7%、2019年度は約7,336億円・102.1%と堅調に成長し、2020年度にはコロナ特需も加わって約7,681億円・104.7%と7年間で最高の売上を記録しました。 しかし2021年度は約7,138億円・92.9%と反動減で急落。7.1%の減収は7社比較のグラフでも大きめの落ち込みであり、巣ごもり需要の反動に加え、半導体不足による商品供給の制約も影響した可能性があります。その後は2022年度に約7,206億円・101.0%と前年をわずかに上回り、2023年度は約7,211億円・100.1%とほぼ横ばい。2年連続でかろうじて前年を超えたものの、成長というよりは「下げ止まり」の印象が強い推移でした。 2024年度は約7,681億円・106.5%と力強い回復を見せ、2020年度と並ぶ7年間で最高水準に達しています。6.5%の成長率は、ヤマダHD(102.3%)やケーズHD(102.9%)を上回っており、エディオンの底力が発揮された年度と言えます。地域密着型の接客力を武器にした既存店の売上回復に加え、リフォームや住設関連の取り込みが奏功していると見られます。ただし、ノジマ(112.1%)やビックカメラ(105.6%)のようにM&Aやインバウンドという明確な成長ドライバーを持つ企業と比較すると、持続的に100%超を維持するための次の成長エンジンをどう確保するかが今後の課題です。


