はじめに
ケーズデンキは郊外型店舗を多く展開しており、新規出店と、出店から2年目以降の顧客づくりの両輪で商圏を固めてきました。新規出店は郊外の国道など交通アクセスの良いエリアだけでなく、都市部でも人口密集率の高いエリアに出店するなど、エリア状況によって臨機応変に行っています。さらに既存店舗では老朽化した店舗や、立地が地域の変化によって合わなくなった店舗をスクラップして、交通アクセスのよい立地で新店舗を立ち上げるスクラップ&ビルド戦略を続けています。2026年3月期の決算短信では次の1年の計画を直営9店の出店・5店の閉鎖としており、店舗を増やすことより入れ替えに重心を置いた形です。
売上高はコロナ特需の反動で2021年度から3年続けて前年を下回りましたが、2024年度102.7%、2025年度102.9%と2年続けて前年を上回りました。営業利益も2023年度の187億円を底に、2025年度は268億円まで戻しています。コスト管理を重視した店舗運営で知られますが、販管費率は2020年度の22.6%から2025年度は24.1%へ上がっており、6社のなかでは中位です。なお同社は仕入割引を営業外収益に計上しているため、粗利率は他社より低く、経常利益率は高く出ます。他社と比率を並べるときは注意が必要です。
各四半期の3か月分だけを取り出した数字です。決算短信が公表するのは累計(第2四半期なら6か月、第3四半期なら9か月)のため、そこから前の四半期を差し引いて算出しています。
