はじめに
ノジマは神奈川、千葉、東京、埼玉、静岡と首都圏エリア、および上信越に集中した出店を行っており、家電製品だけでなく、携帯電話専門店事業、インターネット接続事業も進めています。これは携帯電話はITX、インターネット事業はニフティを買収して事業拡大を図ったもので、2022年には携帯電話販売のコネクシオも子会社化しました。連結の従業員数が2021年度の7,035名から2022年度に12,016名へ増えたのはこのためです。売上高は2021年度以降5年続けて前年を上回り、2025年度は9,828億円と1兆円が目前に迫っています。営業利益率5.9%は主要6社のなかで最も高い水準です。
ノジマの特徴はショッピングセンターやターミナルの商業施設への出店が多く、複合商業施設ならではの集客力を活かしてビジネスを進めています。もともと「デジタル一番星」というテーマを掲げてデジタル商品に強い店をアピールしてきましたが、最近は冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの生活家電の売上もアップしてきています。また、これまで出店しなかった池袋や新宿などの百貨店にも新店を出し、新規顧客獲得を進めています。店舗のブランド力をアップするために駅貼りの大型看板や車内中吊り広告を増やしたり、プロスポーツのスポンサーになって、認知度アップを推進しています。また、メーカーの販売促進の応援を入れず、すべて自社で接客を行うことをアピールしています。携帯電話事業では、全国に携帯キャリア専門店を運営しており、携帯電話の売上では家電量販企業でもトップクラスになっています。
グラフを見るうえで1点、注意が必要です。2020年度は経常利益646億円、純利益528億円と突出していますが、これは営業利益338億円に対して営業外収益が大きく上回った年で、スルガ銀行などの持分法による投資利益が含まれています。本業の伸びを示す数字ではないため、経常利益と純利益の推移を追うときは、この年を除いて見てください。
各四半期の3か月分だけを取り出した数字です。決算短信が公表するのは累計(第2四半期なら6か月、第3四半期なら9か月)のため、そこから前の四半期を差し引いて算出しています。
