はじめに
ヨドバシカメラは非上場企業であり、決算は公開していません。そのため社員募集要項やWebサイトの企業概要などごく限られた数字しか見られません。ヨドバシカメラの特徴として挙げられるのは、ほぼ全店舗がターミナル立地であり、5,000坪クラスの大型店舗が多く、1店舗あたりの売上が巨大なことです。自社物件での出店で、最初から高い売上を確保するための店舗設計が行える点も強みです。圧倒的な品揃えも武器であり、特にカメラ用品、時計、パソコン、パソコンサプライ、オーディオ関連、玩具、ゲームの品揃えは日本一と言われています。大型店舗であるため販売員数が多く、郊外型の家電量販店では担当が置けない商品部門でも担当者を配置することができ、専門知識を持った販売員による接客ができることも特徴です。豊富な品揃えを活かしたECも他の家電量販企業より先行して取り組み、直近では年間売上2,500億円に達し、売上高構成比も30%を超え、家電量販企業のみならず、他の流通小売業と比べても独走状態にあります。インターネット販売と店舗を融合させ、いち早くネット注文品の店舗受け取りを行ったり、店舗からの自社配送でのスピードアップなど、OMO戦略でも一歩先を進んでいます。
出典:家電量販各社IRページ
最終更新日:2026年7月22日
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ヨドバシカメラの2025年度売上高は8,654億円・前年比106.0%となり、2024年度に続き2年連続で過去最高を更新しました。2024年度の108.0%という高い伸びの反動を懸念する見方もあり得ましたが、その翌年に106.0%を積み上げた点は、成長が一過性の特需ではなく実力ベースであることを示しています。前年差では約492億円の増収です。
長期で見ても、2011年度の6,714億円から15年間で約1.29倍に成長しています。2010年代は6,500〜7,000億円前後での足踏みが続いた時期もありましたが、2020年度以降は減収が2023年度の1回のみと、増収基調が定着しています。わずか24店舗という少数精鋭の店舗網とECの強さを両輪に、都心大型店の集客力を活かして安定的に売上を積み上げる構造は、多店舗展開型の競合とは一線を画すものです。
2026年度はさらなる上積みが期待できます。池袋店に加え、名鉄名古屋駅直結の新店舗のオープンが控えており、1店舗当たりの売上規模が業界随一の同社だけに、都心一等地への新規出店が売上に与えるインパクトは小さくありません。業界最大の売上を誇るECに加えて、少数精鋭の店舗を保ちながら成長を加速できるか、そして中期的に1兆円という次のステージをどう視野に入れていくか、注目です。
出典:家電量販各社IRページ
最終更新日:2026年7月22日
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出典:家電量販各社IRページ
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